こんにちは代表の上川です
今日は業界的なお話を僕の私見をお話していこうと思います。
同業の人や今からトレーナーを目指す人に見てもらいたいです
業界や世間の認識の変遷
LOAFERは2019年設立ですが
私自身がパーソナルトレーナーとして働きだしたのは2015年ごろです
そのころにはパーソナルトレーナーという職業自体は
珍しいものではありませんでしたが
まだ一部のトレーニーが利用するだけのものでした
(東京などの大都会のことはわかりません)
事実高槻でも駅近くにはあまりジムも多くなく
LOAFERのある富田エリアではもちろんほぼゼロの状態でした。
そんな富田でパーソナルジムのオープニングスタッフとして
働きだしたときは
いわゆるフィットネスクラブと比較されるので
やはり1回に数千円という単価は
すんなり受け入れられるものではありませんでいた。
(今では地域最安値級となっています・・・)
それが2023年現在
高槻の駅周辺には
数多くのパーソナルジムが出店され
富田エリアにもパーソナル系のジムがちらほら
見かけられるようになりました。
TVでパーソナルトレーニングが広く認知された事や
大手パーソナルトレーニング業態のライザップさんの広告によるところが
おおきいのではないでしょうか
コロナ禍では
初期に槍玉にあげられたのがフィットネスクラブだったこともあり
人々は接触を避けてパーソナルジムに通う人数もずいぶん増えた印象です
「コロナ太り」という言葉が流行したのも
ダイエットをメイン事業にしているパーソナルジムにとっては追い風だったでしょう
全国展開・多店舗展開しているジムも増え
いよいよ激戦の時代に入ってきたように感じます。
ジムは飽和しているのか
結論から言うと
まだ飽和はしていないと思います
整骨院や美容室レベルで
パーソナルジムが地域に散在しているかと聞かれれば
みなさんそれほどではないと思うでしょう。
しかし
パーソナルトレーニングというのは
とても参入障壁が低い業界です
トレーニング指導に関する資格は
国家資格では存在しておらず
民間資格が乱立し
その格やレベル感などは一般のジムユーザーには知る由もありません
そして開業の初期投資も
整骨院や美容院などからすれば
それほど大きくもなく
トレーニング愛好家が今日から俺はトレーナーだ
と言っても成り立つ状態なのです
このままいけば
整骨院のように地域にいくつもの
パーソナルジムが乱立する日も遠くないかもしれません
これからのパーソナルジムに必要なこと
最近では24時間ジムも種類や店舗数が増え
「気軽にフィットネス」が業界内のひとつのテーマになっています
ライザップさんが運営しているチョコザップが話題となっているのも
その手軽さがひとつの要因でしょう。
そんな状態で今までそれほど増えてこなかったフィットネス人口がもし増えてきたら
自然とパーソナルジムに通う人数も増えてきます
フィットネスクラブや24時間ジムに通う人の悩みは
フォームや自分に合った運動方法や量がわからない
ということですが
これを解消するために
一定数がパーソナルジムに流れるのは現在でも同じです
ただそのときに
フィットネスクラブでアルバイトスタッフに教えてもらえるような
指導しかできないパーソナルトレーナーは
淘汰されていく時代がくるのも時間の問題でしょう
インターネットで筋トレYouTuberが教える内容以上の価値を
その場の体験や短期目標として達成できないと
わざわざ高いお金を払って受ける意味がありません
これからのパーソナルトレーナーには
接客力や見本となる肉体のみならず
専門性の高さや卓越した指導力が必要となってきます
お客様が運動から求めるのは
ダイエットだけでなく身体を痛めないことなども含まれます
「正しいフォーム」だけを知っていても
身体を痛めないという価値を提供するには不十分です
身体を痛めて脱落する人はそのまま放出しても
集客戦略でお客様が来ると思っていたら
これからの店舗数増加には耐えられなくなる時がくるでしょう。
正直、身体を扱う仕事に
気軽に参入するのはあまりおすすめしたくないところです
まとめ
だらだらと私見を書いてきましたが
飽和していく業界はいずれも同じ流れを辿ってきたように思います
LOAFERでも
今後の時代の流れについていけるよう
スタッフ教育や私自身のレベルを上げることを
続けていくつもりです
では今日のまとめです
・パーソナルジムは今後も増えていく
・専門性の低いジムは淘汰される時代が来る
・少なくともYouTube以上の価値が求められる
これらから導かれるひとつの側面として
専門性が高く、指導力があり
YouTube以上の価値がだせるジムは
単価が上がっていく
ということも言えると思います
「気軽にフィットネス」勢が安値競争を繰り広げ
パーソナルジムは高価格に見合ったサービス力が求められる
それらのはざまに留まっていると
スタッフの生活が苦しくなり
ジムの存続が難しい。
かじ取りを迫られるときは遠くなさそうです。
LOAFER
代表 上川達矢
Comments